バス会社の

『バス好きのためのバス総合情報誌:バスマガジン』にて連載中のコンテンツが、どらなびWomanに登場!
バス会社で活躍する女性運転手の素顔に迫ります!

『どらなびEXPO』で叶えた夢!社内初の女性運転手誕生物語『どらなびEXPO』で叶えた夢!社内初の女性運転手誕生物語

竹下運転手

2022.2.21

2018年10月、バス運転手専門の就職イベント『どらなびEXPO2018秋』東京会場が新宿エルタワーで開催された。参画したバス会社はブース出展と資料コーナーを合わせると71社に及び、バス運転手への就職希望来場者数は420名を数え、『どらなびEXPO』史上最大規模となっていた。

『どらなびEXPO』で理想のバス会社に出会う『どらなびEXPO』で理想のバス会社に出会う

多くの来場者がひしめく『どらなびEXPO』の会場で、ひときわ熱心に各バス会社のブースを見て回るひとりの女性来場者の姿があった。竹下三千代さん(以下竹下さん)は、開場時刻とともに来場し、1日かけてすべてのブースを回ったという。「1日でより多くのバス会社からの説明を聞くことで、自分にとってどの会社がいちばん適した会社なのか客観的に知ることができました」と当時を振り返る。

来場者で賑わう『どらなびEXPO2018秋』東京会場の京王自動車バスサービスのブース

女性限定の座談会で、同じ志を持つ女性と交流した

強い気持ちが会社をも動かす!強い気持ちが会社をも動かす!

竹下さんは入社以前、普通二種免許しか持っていなかったが、京王自動車バスサービスのバス運転手にすぐにでもなりたいという気持ちは強く、自費で教習所に通って大型二種免許を取得すると会社の近くに引っ越して入社後の住まいを確保した。これはまだ採用試験を受ける前の話である。面接では彼女の熱意が伝わり採用されたのは言うまでもないが、会社では女性運転手のために女性用の帽子を作成、営業所内には女性専用の控室やトイレまでも設置した。こうして京王自動車バスサービス初の女性運転手が誕生したのである。

京王自動車バスサービス初の女性運転手としてハンドルを握る

竹下さんは兵庫県の淡路島出身で高校時代まで淡路島で過ごした。淡路島での公共交通機関はバスだが、毎日通学で利用した大型バスをさっそうと運転する運転手さんの姿がかっこいいといつも後ろの席で見ていた。何よりも乗っていて安心感があった。淡路島でのバス運転手のステータスは高く、いつしか自分もバスを運転したいという気持ちが芽生えたようだ。

編み物を織るような丁寧さで 編み物を織るような丁寧さで

京王自動車バスサービスは特定送迎バス事業と貸切バス事業を営んでおり、竹下さんは特定送迎バス事業で駅と企業間の送迎を担当している。各契約企業の特色や乗客の傾向に合わせた接客が重要で、その企業の一員であるという心構えが大切だという。駅と企業間の送迎回数は1日10~16往復にもなるが、編み物が趣味の竹下さんにとって運行ダイヤは編み物を折る感覚に似ているという。一運行(一織り編み)をひとつずつ積み重ねていくことで1日の乗務を終了する(編み物が完成する)。バスの運転乗務と編み物とでは、「一つの物事を成し遂げた」という共通の達成感を感じられるのだ。

 竹下さんは出庫前に必ず心の中で「今日も一日優しい気持ちで!」と唱えるという。体調や精神状態が運転や接客に与える影響は大きいので、休日はしっかり体を休め、趣味でリフレッシュすることも忘れない。そして、なにより誇りを持ち、安全運行を心掛けて乗務することが大切で、それは学生の頃に乗ったふるさと淡路島のバスに繋がっていた。

特定送迎バスとして使用する車両

運行前点検の様子

一般社団法人 女性バス運転手協会

一般社団法人 女性バス運転手協会コンテンツ

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