バス会社の

『バス好きのためのバス総合情報誌:バスマガジン』にて連載中のコンテンツが、どらなびWomanに登場!
バス会社で活躍する女性運転手の素顔に迫ります!

女性の力が日本の空の玄関口を支えるおもてなしの心で運ぶ羽田空港ターミナル間無料連絡バス女性の力が日本の空の玄関口を支える
おもてなしの心で運ぶ羽田空港ターミナル間無料連絡バス

蒲谷さん、石野さん(京浜急行バス 羽田営業所)

2020.2.12

羽田空港には3つのターミナルがあり、ターミナル間には無料連絡バスが運行されている。
この無料連絡バスの運行を委託されているのが京浜急行バスで、女性運転士を中心としたチームが組まれているという。女性ならではのソフトな運転や接客応対が好評な女性運転士チームが支える無料連絡バスの秘密を知るべく、京浜急行バス羽田営業所を訪ねた。

女性運転士比率が11%という職場環境に優れた営業所 女性運転士比率が11%という職場環境に優れた営業所

事務所では蒲谷営業係長と石野運転士から話をお伺いした。営業所内には女性専用の宿泊施設があり、プライベートが保てる仮眠室や休憩ラウンジ、パウダールーム、シャワールームも完備されていた。この宿泊施設のおかげで、早朝や夜遅くなるシフトでも女性が安心して宿泊することができる。羽田営業所では現在25名の女性運転士が活躍しているが、営業所の女性比率は約11%にもなり、全国のバス会社の平均女性比率約2%と比較しても極めて高い。働く環境に十分配慮されたところにも、羽田空港ターミナル間無料連絡バスが親しまれる秘密があった。

羽田営業所にずらりと並ぶ京浜急行路線バス

運転だけでなくターミナルでは案内業務も大切な役割運転だけでなくターミナルでは案内業務も大切な役割

無料連絡バスの乗務は、運転だけでなくターミナルでの案内業務も大切な仕事で、お客様から行先や乗り場について質問される事も多く、その半数は外国人だという。石野さんが無料連絡バスの運転士になったきっかけはそこにある。外国人の友達もいる関係で英会話ができるので、この英語力を生かそうと考えたという。行先の説明など案内業務を行う中で、必然的に国際感覚も身に付いてくるそうだ。

案内ボードを背に無料連絡バスの案内をする石野運転士

京急バスのお膝元で生まれ育った“生粋の地元民”!? 京急バスのお膝元で生まれ育った“生粋の地元民”!?

蒲谷さんは元々、京浜急行電鉄自動車部にバスガイドとして入社したが、京浜急行電鉄が貸切バス事業を大幅に縮小するのに伴い、グループ会社内での職種変更を余儀なくされた。しかし、蒲谷さんは引き続きバスの仕事に携わりたいとのことで京浜急行バスの営業係となった。蒲谷さんは逗子で生まれ横須賀で育ったことから幼少の頃より京浜急行バスが身近な存在であった。「バスと言えば京浜急行バスしか知りませんでした」と笑顔で話すが、京浜急行バスを職場として選んだのも幼少の頃よりお世話になった地元企業に貢献したいという思いからだった。

デスクワーク中の蒲谷営業係長

「おもてなしの心」が日本一の大空港を支える「おもてなしの心」が日本一の大空港を支える

国際線と国内線ターミナルを繋ぐ無料連絡バスのカラーリングは淡い緑色を基調としている

中国人観光客に行先の説明をする石野運転士

今年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、日本政府は訪日外国人観光客を年間4,000万人に増やすことを目標にしている。外国の人々に「もっと日本に行きたい」と思ってもらうための要素のひとつに、日本人の持つ“おもてなしの心”がある。羽田空港内を繋ぐ無料連絡バスでは運転士をすべて女性にすることで華やかさをアピールし、女性のもつやわらかさやホスピタリティを活かしてもっと利用者によろこんでもらえるバスを目指している。その無料連絡バスの仕事は日本一の大空港・羽田空港の業務に携わっているという誇りと使命感、そして高いプロ意識に支えられていた。そしてなによりも「バスが好き、京浜急行バスが好き」ということだった。彼女たちの活躍の場は益々広がっていくことだろう。

一般社団法人 女性バス運転手協会

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