バス運転手インタビュー

どらなびバス運転手インタビューvol.003

モテモテの秘訣はコツコツ、
信頼と技術が光るサブリーダー

髙橋 秀典さん(京王バス南株式会社)/36歳/勤務歴10年目

2008年に京王バス南株式会社に入社後、南大沢営業所に所属し、主に路線バスに乗務されている髙橋秀典さん。36歳という若さながら勤務歴は10年目となり、現在はサブリーダーとして、リーダーのサポートや新人の実車教育等も行っている。

まず、バス運転手になろうと思ったきっかけを教えて頂けますか?

学生時代、通学のために毎日バスに乗っていたのでなじみがありました。前職は家電の設置等を行う仕事をしており「一部技術職、一部接客」の要素があったのですが、バスの大きな車両・大きなハンドルを見て「派手ではないけれど、自分の技術を磨ける仕事っていいな」と思っていました。転職を検討した時、バス運転手の求人広告に「未経験可」と書いてあったのを見て、既に結婚していて子供もいたので少し躊躇しましたが、妻も応援してくれたので、バス運転手になりました。

「技術を磨ける」という点に魅力を感じられたのですね。学生時代からよく乗っていたのが京王バスだったので、京王バスに入社されたということでしょうか。

そうですね。京王沿線に生まれ育ったのでなじみがありましたし、京王系列のお店で買い物もしていたので、昔から京王が好きでした。「バス運転手になりたい」というより「京王バスに入りたい」と思っていました。また、印象的な思い出もありまして、小さい頃電車のイベントに行って、私が本をなくして泣いていたら、駅員さんが半日間かけて一緒に探してくれたのです。それに感動して、京王は地域に密着していていいなと思っていました。

それは素敵な思い出ですね。
ご自身がバス運転手になられて、「地域に密着しているな」と感じる部分はありますか?

私が住んでいる地域の近くを運行するので、自宅のご近所の方や子供の友達が乗車することがあります。そうすると、声を掛けられますね。あと、私の苗字の「髙橋」は「はしごだか」(旧字体)なのですが、特に顔見知りでないお客様が私の名前を見て「私も『はしごだか』の髙橋なの!」とおっしゃることもありました(笑)。バス運転手とお客様とでこうした会話ができるのも、京王が地域に密着しているからだろうなと思います。

今回、インタビューに答えて頂いた、
京王バス南株式会社の髙橋秀典さん。

髙橋さんが信頼されている証拠なんでしょうね。
バス運転手になられて感じる、仕事のやりがいや魅力は何ですか?

バスを運転するには大型二種免許が必要なので、誰でもできるわけではありません。限られた人にしかできない仕事です。「自分の手で、自分の技術でできる仕事」という点は魅力的に感じます。また、「今日は曲がる時に揺れが少なくできた」とか「今日は遅延トラブルやクレームなくできた」という時は「よし!」と思いますね。バスが1、2分遅れるとお怒りになるお客様もいらっしゃいますが、「自分のバスに乗ったら、自分のお客様」だと思っていますので、そういった方にもうまく対応できるとホッとします。

髙橋さんにとっては、やはり運転技術の面が魅力に感じられるのですね。
今、遅延トラブルのお話しがありましたが、勤続10年ともなると「この仕事、大変だな」と感じることもありますか?

私達にとっては安全が第一ですが、お客様がバスに求めているのは時間通りに運行することです。以前、道路状況により遅延が発生してしまった時に、運転中お客様にお叱りを受けたことがありました。とはいえ、バスを停車させて話し込むわけにもいかないので、停車中に対応しました。お客様対応は大変な部分もありますが、自分の対応一つで状況は変わります。

難しい状況も、自分の対応次第ということですね。
ところで、職場の雰囲気はいかがですか?

リラックスしていて、笑い声が絶えないですね。また、会社にはフットサルのチームがあるので、京王グループの大会に出場することもあります。入社してから10年経ち、今では私より年下の人も増えました。後輩からいじられることもあります。後輩が意見を言いやすい環境を作ってあげるのも、私の仕事だと思っています。ただ、後輩が何かミスをしたら、注意やアドバイスはしっかりと行うようにしています。

運転席に乗り込み、指さし確認する髙橋さん。

普段は話しやすく、自分がミスをしたら叱ってくれる先輩の存在は、後輩の立場から見ると頼りになりますね。今後の目標や夢はありますか?

新しい路線を運行していきたいですね。元々、目の前のことをコツコツやっていく「遠回りするタイプ」だと思っているのですが、何かのタイミングで目の前にチャンスがきたらそれをつかんでいきたいと思います。あとは、やっぱりずっと無事故で運行していきたいですね。

目の前のことをコツコツ取り組んだ先に、新しい道が見つかる、ということですね。
10年お勤めになって、働く環境は変わりましたか?

まず、自身の頑張り次第で給料が上がっていくということですね。会社は頑張りを見てくれているなと感じます。あとは運転する車両が新しくなっていきます。新しくなるごとに、その都度システムを覚えるのは大変ですが(笑)。それと、南大沢営業所では女性専用の設備が整ってきました(※)。女性も働きやすくなったのではないかと思います。

※編集注:京王バス南株式会社南大沢営業所の充実している女性専用設備の写真は、「バス運転手インタビューvol.1 専業主婦から『すぎ丸のお姉さん』へ」をご覧ください。

10年で、ご自身の給料や営業所の設備も大きく変わったということですね。
反対に「こういう点が変わったらいいな」と思う点はありますか?

営業所が学校のような雰囲気なので、もっとスタイリッシュになったらいいなと思います。

空港連絡バス乗務中にポーター(荷物係)の女性から「何年も前からファンだったんです!」と言われたこともあるそう。お客様目線の意識も、見た目も素敵な髙橋さんならではのエピソードを語って頂きました。

スタイリッシュに?
もう少し詳しくお話し頂けますか?

営業所は我々運転手だけが利用するのではなく、お客様がいらっしゃることがあるのですが、南大沢営業所には、受付用の窓口はあっても待合用のイスはないのです。イスがあった方がお客様に親切なのではないかな、と思います。それと、反対車線側のバス停でバスを降りて南大沢営業所に来ようとすると、横断歩道が少し遠いんですよ。ちょっとした細かいことですが、そういう点が改善されれば、お客様ももっと利用しやすい営業所になるのではないかなと思います。

どこまでもお客様目線に立って考えられていて、素敵です。
最後に、これからバス運転手を目指す方へメッセージをお願いします。

自分の腕一つで、自分の技術でお客様をお届けできる、やりがいのある仕事です。また、日々「今日は上手く運転できた」「今日のお客様対応は上手くいった」と思え、達成感もあります。決して楽な仕事ではありませんが、その分大きなやりがいを得られます。単純に「給料が良い」「運転が好き」というだけではなく、やりがいのある仕事をしたい方に、来てほしいなと思います。

大きなやりがいを求める人に、バス運転手という仕事が向いているということですね。
本日はお忙しい中ありがとうございました。

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京王バス南株式会社 南大沢営業所 所長 柏木 洋祐さんに伺いました

お客様へのサービスを自ら考え実行する営業係

サンリオピューロランド号の横に立つ、京王バス南株式会社南大沢営業所所長の柏木洋祐さん。

私が赴任して1年が経ちましたが、今まで勤務した営業所と比べてもとにかく雰囲気が明るく、皆仲が良い印象です。髙橋が言うように「学校みたい」な印象があります。しかし乗務で一歩外に出れば引き締まった表情で乗務しています。
当社の営業係(※)は「お客様がどうしたら、便利に快適に、そして安全に乗ってもらえるか」自発的に考えています。
バスの運行は決められた仕事を、指示された運行時刻に決められた通りに行うことが大切です。ですが、当社の営業係は、過去の異業種などの経験を活かして、お客様へのサービスを考えてくれています。

※京王電鉄バスグループでは、バス運転手の事を「営業係」と呼んでいます。安全運転はもちろん、地域の方々から信頼されるバスを目指し、より快適に京王の乗車していただきたいという意味が込められています。

 

普段のバスの運行では、こんな話がよくあります。
決められた運行が終わり回送で車庫に帰ろうとしたとき、バス停にお客様がたくさん並んでいたら、その状況を営業所に無線で伝え、「私が(臨時便で)走りましょうか?」といってくれることがよくあります。そうすることにより、バスを長くお待ち頂いていたお客様は、スムーズに乗車することができます。

 

2018年1月に大雪でバスの運行が大きく乱れたときの話です。
羽田空港から八王子へ向かっているバスが、首都高山手トンネル内で渋滞に巻き込まれ立ち往生してしまいました。所要時間は通常2時間のところ、12時間かかってしまいました。その間、営業係は運転席から離れることはできず、ドライバーとしても大変な状況でしたが、不安を感じているお客様の気持ちを察して、営業所から得た情報をお伝えし続けました。
明け方に目的地へ到着した際、お客様も疲れているはずなのに笑顔で「運転手さんも大変だったね、ありがとう」とねぎらいの言葉を頂いたそうです。お客様からの一言が疲れを吹き飛ばしてくれたようです。後日、お客様から担当営業係へ丁寧なお礼のメールを頂きました。こうしたお客様からのお褒めの言葉は、お電話や手紙、メールで思いのほか(笑)たくさん頂き、営業係へフィードバックされやりがいの1つともなっています。

 

このように営業係には、お客様の気持ちを察してプラスアルファの仕事をする、という意識が多くの営業係に根付いています。

運転以外にもイベントや地域の安全などにも活躍する営業係

また、通常の乗務以外でも、営業係の思いや経験を生かしてお客様へのサービスを考え行動する環境があります。
京王バスでは季節のイベントとしてクリスマスシーズンに「クリスマスバス」を運行しています。営業係が自ら車内を装飾し、土日を中心にサンタクロース姿で運行し地域の子供たちに喜ばれており、毎年楽しみにして頂いています。
このアイデアは、南大沢営業所の営業係が考え、営業所単独で行っていたことが京王電鉄バスグループ全体に広がった事例です。他にも営業係が街を歩き、沿線のお店や公園などのスポット、歴史を取り上げ、車内で配布している「京王バス南 沿線お出かけ情報版」は企画から取材、レイアウト構成など、すべて営業係が行っています。

 

営業係が企画・取材・構成した『沿線お出かけ情報版』。現在は「沿線のパン屋特集」を製作中だそう。

バスの運行で最も大切な安全の取り組みも、営業係の中から事故防止委員を選出し、交差点における安全確保の立会いなど、お客様はもちろんのこと、地域の安全のため、時にはバスの外でも活動しています。こういった安全への取り組みは、会社として必要な教育を行っていますが、営業係のアイデアも取り入れています。

 

お客様へ見えない面でも陰で支えてくれることもあります。
当営業所では、サンリオのキャラクターをデザインした「サンリオピューロランド号」を空港連絡バスで運行しています。かわいいデザインでお客様からも好評を頂いており、乗ることを楽しみにしているお客様もいらっしゃいます。
そんなバスが元旦の夜にトイレが故障してしまいました。正月ですので修理業者とは連絡が取れません。せっかくの虎の子のバスが運行できず困っていたところ、前職が自動車整備だった営業係が申し出てくれて、トイレを分解して直してくれました。

 

夏休みの子供向けイベント『なるほど京王バス』。京王バス南3営業所合同で開催されました。猛暑の中、奔走したメンバー。

「決められた仕事」に加えてお客様のため、会社のために「何ができるか」を考えて行動してくれる営業係がたくさんいます。そこには営業係それぞれの前職の経験が活かされています。 営業係には、運転が上手い人、接客が得意な人、機械いじりが好きな人など、いろいろな人がいます。基本となる運転操作や接客は、時間をかけてしっかりと習熟してもらいますが、それぞれの個性が加わって「地域の足」として信頼される京王バスを支えてくれています。ぜひ多くの方に京王バスの仲間に加わってほしいと願っています。

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