「バス運転手になろう!」と思って様々なバス会社を比較検討し、「よし!この会社に応募しよう!」と決めた時、「履歴書って、サイズが色々あるし、手書きかパソコン、どちらで作成すればいいのだろう?」「どうしてもこの会社で働きたい! どうしたら、バス会社への印象が良くなる履歴書になるかな?」「履歴書以外にも必要な書類があるようだ。何を書けばいいのだろう?」と、ちょっとした「迷い」「疑問」が浮かんでくることはありませんか?
ここでは、バス運転手になりたい方を対象に、バス会社への応募準備について、バス運転手専門の転職キャリアコーディネータ―が解説します。
履歴書
履歴書の書き方
以下の見本を確認しながら、各項目のポイントを解説していきます。

1基本情報欄
- 住所は、建物名までしっかり書きましょう。
- 連絡先は、携帯電話の番号だけでも問題ありません。
2学歴・職歴欄
- 学歴と職歴を分けて書きましょう。
中卒の場合は小学校の卒業年月と中学校の入学・卒業年月、高卒の場合は中学校の卒業年月と高校の入学・卒業年月、大卒の場合は中学校の卒業年月と高校・大学の入学・卒業年月を記載するようにしましょう。 - 職歴について、アルバイト勤務の場合は必ずしも書く必要はありませんが、その勤務が長い(〇年程度)場合は書いても良いでしょう。
3免許・資格欄
- 資格名を正しく書きましょう。
「普通自動車第一種免許 取得」、又は「普通自動車第一種運転免許 取得」
「大型自動車第二種免許 取得」、又は「大型自動車第二種運転免許 取得」 - 所持資格が多い場合は、運転に関わる資格を優先的に、時系列で書きましょう。
- なぜ、「普通自動車免許」だけではダメなのですか?
-
キャリアコーディネーターの回答
バス運転手として働くには、「大型二種免許」が必須であり(大型二種免許についてはこちら)、現在所持している免許によって、養成制度での採用になるか、養成制度であれば学科が免除になるのか等、内容や修了時期に差が生まれる為です。
その為、現在所持している免許が第一種なのか第二種なのか、またAT限定なのかMTなのか等きちんと書いておいた方が良いでしょう。
4志望動機欄
- 志望動機欄には、「なぜバス運転手になりたいのか」「数あるバス会社の中で、なぜ、そのバス会社を選んだのか」「これまでの経験をどのように活かせるか」「どんな気持ち・姿勢で頑張るのか」等を書くと良いでしょう。
志望動機の欄の8割以上を埋めるようにすると、バス会社へ熱意が伝わり、好印象となるでしょう。
5通勤時間欄
- 営業所が1か所のみ等、配属場所が分かる場合はしっかりと書きましょう。入社後に配属営業所が分かる場合には、空欄でも問題ありません。
6扶養家族欄
- 扶養欄・配偶者の有無もしっかり〇をしましょう。
扶養家族とは?
「扶養」とは「生活の面倒を見る」という意味があり、扶養家族とはその対象となる家族のことを指します。例えば、自身の収入がメインで妻と子供2人を養っている場合、扶養家族は「3人」となります。通常履歴書には、扶養家族欄に「配偶者を除く」と注意書きがある為、配偶者を除いた人数(この場合「2人」)を記入します。
なお、扶養には以下のような条件があります。
- 年間の見込み収入が130万円未満かつ被保険者(自身)の年収の1/2以下
上記の条件に当てはまり、以下のいずれかに該当する方です。 - 配偶者・子・孫・弟妹・父母
- 上記以外の3親等内の親族(義理の父母等)で同居している人
- 内縁の配偶者やその父母・子
バス会社側はこの欄から、健康保険や家族手当など諸手当の手続きの要不要を判断します。しっかりと記入しましょう。
7本人希望記入欄
- 連絡が取れない曜日や時間帯(又は取りやすい時間)等がある場合は、その旨を記載しておくと、バス会社の人事担当者に対して親切で良いでしょう。
次回は、履歴書の他に必要な「運転記録証明書」「運転免許証」について解説します。