連節バスを運行するバス会社求人特集

日本ではまだ珍しい連節バス。
かつては、イベント(万博)会場へのアクセスとして導入されたこともありますが、2005年頃から再び日本各地のバス会社に導入されるようになり、現在、全国で10社程度のバス会社が導入しています。
その珍しさゆえに、注目されやすい連節バス。あまり知られていませんが、実は導入までが大変なのです。
日本の法令で決められているバスのサイズをオーバーしているうえ、海外の車両メーカーしか製造していないので、導入には警察などの諸機関から承認を受ける必要があります。また、走行ルートを限定したうえで、何度も試走し、時には交差点の停止線の位置を変更してもらうといった調整を経て、正式導入に至ります。バス会社側でも、長い連節バスを整備できるよう、整備工場を改造するなどの対策を行います。

連節バスを運転するには、通常のバス同様、大型二種免許は必要ですが、けん引免許など特別な免許は不要です。なお、所定の研修を修了するなどして、バス会社独自の社内資格を取得する必要がある場合があります。
また、後退(バック)する際にはトレーラー同様の動きをするので車庫入れ時などにはテクニックが必要となっており、けん引免許取得を義務付けるバス会社もあります。
連節バスが導入されるのは、郊外に新たに開発された副都心や大学のキャンパスなど、朝夕などに通勤通学客が一気に集中する路線です。一方、2020年に開催が予定されている、東京オリンピック・パラリンピックでは、観客や関係者の移動などでの活躍が期待されています。

連節バスは、日本でまだ数社しか導入されていない貴重な車両です。サイズが大きくデザインも特徴的なので、街中での走行中も目立ちます。珍しいバスを運転する貴重な存在になることができるでしょう。
また、連節バスは大勢のお客様の利用が集中する路線に投入されています。バスを待つ長い列が一気に解消でき、一度に多くのお客様を乗せて走ることは、仕事に大きなやりがいを感じる瞬間になるでしょう。

多くのお客様を乗せることができる連節バスは、都心機能の分散化や道路渋滞解消など、街づくりにも貢献する存在です。重要な交通インフラとして、地域に大きく貢献することでしょう。
今回の特集で少しでも連節バスに興味をお持ちになった方は、ぜひ連節バスを保有しているバス会社の求人へ応募してみてください!
監修
成定竜一(高速バスマーケティング研究所株式会社代表)
1972年兵庫県生まれ。早稲田大学商学部卒業。
高級都市ホテルチェーンを経て2006年より楽天トラベル高速バス予約サービスの事業責任者(楽天バスサービス株式会社取締役)。2011年3月、当研究所を設立。
国土交通省「バス事業のあり方検討会」「高速・貸切バス安全安心回復プランフォローアップ会議」等の委員。
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