日立自動車交通グループ×どらなび

地元の足となるコミュニティバスを女性だけで運営する!採用責任者に聞く「風ぐるま」に賭ける思い 前編

日立自動車交通株式会社 バス事業部 副部長 西窪 裕光 様
聞き手:リッツMC株式会社 代表取締役社長 中嶋 美恵

「風ぐるま」と「どらなび」の方向性がピッタリと一致したプロジェクト

今回は、どらなびを運営するリッツMC株式会社代表取締役社長の中嶋が、日立自動車交通株式会社バス事業部副部長の西窪裕光様にお話をお聞きしました。

本日はよろしくお願い致します。日立自動車交通様の「風ぐるま」の採用をどらなびで全面的にバックアップさせて頂こうとお話させて頂いたのは、2018年の1月でした。

はい。中嶋社長から我々の「風ぐるま」に関して「女性だけで運営していこうと思ったら、何人必要になりますか?」と聞かれ、私から「15名いたら回りますね」というお話をさせて頂きました。そうしたらすぐに「それでは女性を15人採用しましょう!」という話になって。どらなびさんから積極的に提案を頂き、「これはもうやるしかない!」という気持ちになりました。中嶋社長の「女性運転手を増やしたい」という思いと、弊社の風ぐるまという路線の方向性がピタッと一致した瞬間だと思いました。

西窪様のお話をお聞きした時に、これは我々として何としてもサポートしなくてはいけないと感じました。

ありがとうございます。一方でこの「風ぐるま」が成り立っているのは、自治体側の理解がある点も大きいと思っています。今回の女性運転手採用プロジェクトの話をさせて頂いたところ「いい話ですね。」と歓迎していただきました。自治体側も女性運転手の接客が好評だということはご存じのようで、現に利用者からも女性運転手の評価は非常に高い。また、弊社の社風かもしれませんが、従業員同士も仲良しで和気あいあいとしています。「風ぐるま」の女性運転手に関する苦情がこれまでないことも嬉しい点ですね。

私共も全国のバス事業者様とお付き合いさせて頂く中で、女性の運転手さんを増やすためには、まずはモデルケースが欲しいという思いがありました。そのためには女性が働きやすい環境を整備されているバス事業者様とタッグを組まないと実現できないという危機感を持っていました。

「風ぐるま」で使用しているのは全長6m程のショートサイズのポンチョ。千代田区の花である桜をイメージしたピンクのかわいいバスとなっている。

実は私は水面下で、いつかはこの「風ぐるま」を女性だけで運行する路線にしたい!という想いをずっと持っておりました。現に風ぐるまのバスを作る時に、女性向けの路線にするということを見越したデザインにしています。「風ぐるま」が走るエリアが千代田区なのですが、当時、自治体の「風ぐるま」を担当する部署の女性職員にバスのデザインを選定していただき、千代田区の花「さくら」にちなんだ桜色のかわいいデザインが生まれました。また、長時間労働も運転手さんの負担になりますが、自治体側も運行開始時は、現行の運行時間を引き継いだ運行形態にすることをご理解下さり、無理のない勤務シフトを実現させることができた、という具合で弊社と自治体の要望がマッチした路線となりました。このように、女性の方でも働きやすいような環境を作ることは常に意識をしていました。その上で、できれば「風ぐるま」は全員女性で運行させたい。と社内でも何度か話をしましたが、経営陣から「とてもいい案だけど実際にできるのか?」と言われ、止まってしまっていたのが現状でした。そんな時にとても良いご提案を頂いたと思っています。

日立自動車交通様は、女性の採用実績や新卒の採用実績もあります。これはひとえに採用責任者である西窪様を始め、会社全体が女性や新卒の採用に理解があるからこそできるものです。慎重で石橋をたたいて渡ることが多いバス業界の中で、とても前向きな取り組みをされるバス事業者様だと以前から感じておりました。働き方改革や女性活躍推進が叫ばれている中で、バス業界の採用に風穴を開けるには、このプロジェクトしかないと思っていました。

「風ぐるま」を女性運転手だけで運営していくことために、さまざまな環境整備をおこなってきた西窪氏。先進的な取り組みで女性採用の促進をおこなっている。

いま中嶋社長が仰った「女性が働きやすい環境」は、「風ぐるま」においてはさまざまな面で実現できていると思います。まず、運転する車体がポンチョショートと呼ばれる通常のコミュニティバスより約70cm車体が短い車両のため、未経験の方にも運転しやすいバスです。また、ルートが決まっていて70分で区役所から出発して区役所に帰って来ますので、お手洗いの心配もなく、区役所の綺麗な食堂も利用できます。また、コミュニティバスですので、勤務体系も早朝や深夜といった体力的にもきつい時間帯での勤務がないことも重要なポイントだと思います。さらに、営業所の控室や休憩室も改装し、快適に過ごせる空間を用意しました。

後編に続く >